環境サークルのEcoa

九州大学の環境サークル「Ecoa/エコア」が活動のこと、環境のこと、メンバーの日常などをゆるっとお送りするブログ Twitter:@kyudai_ecoa

キャンドルナイトやります。「なんすかそれ」というあなたのための記事。

どうも、環境サークルエコアのサークル長なっしーです。

Twitterで告知しているように、キャンドルナイトやります。

(「キャンドルナ伊都」とも言うらしいですが正直あまり気にしてない)

 

2年半ぶりです。つまり今の学部1年2年の皆さんはキャンドルナイトを知らないわけです。

そんな状況で急にセンターゾーンに大量のキャンドルが現れたらきっとビックリしちゃいます。この記事を読めば「キャンドルナイト」について一通り知ることができるかなと思ってます。

 

ずばり、キャンドルナイトとは

 

 

 

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こういうものです。

 

もっと言えば、

 

 

 

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こういうものです。

 

ちなみに、

 

 

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こういうものがたくさん並んでいます。

 

 

これがキャンドルナイトです。

一言でいえば、キャンドルナイトは環境サークルEcoa(エコア)主催で行う、九大伊都キャンパスセンターゾーンを一夜限りキャンドルで彩ってやろうというイベントです。一応今までは毎年やってました。

へぇ~と思えればぐっじょぶ。

 

とりあえずキャンドルナイトをだいたい知りたい人はここまでで大丈夫です。

読んでくれてありがとね。当日をお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あら、読んでくださるんですね。ありがとうございます。

ここまでスクロールしたあなたはおそらくまだ納得できていないか、キャンドルナイトをもっと知りたい方でしょう。

ここからはより詳しくキャンドルナイトを説明したいと思います。

 

おそらくツッコミどころがいくつかあると思います。

「なぜ環境サークルがこんなイベントをしているのか」

「そもそも何のためにやってるの」

「キャンドル並べるだけですか?」

という質問が聞こえてきますね。一つずつ答えていきましょう。

 

「なぜ環境サークルがこんなイベントをしているのか」

環境サークルEcoaは普段、ゴミ拾いやボランティアを主な活動にしています。それゆえ、キャンドルナイトはエコアの活動の中でもかなり浮きだって見えます。

私はエコアに入って最初の活動がキャンドルナイトだったのであまり違和感なかったのですが(キャンドルナイトは例年6月開催)、後々になって確かに異色だなぁと思ってきました。

 

実はキャンドルに答えがあります。

上の写真を確認していただきたいのですが、キャンドルは「竹」に「ロウソク」が入ることで作られます。

この「竹」は伊都キャンパス内で大量に繁殖した竹です。(農学部側の入口から入ってくるときに見たことある方いるかな)竹は成長速度が非常に速く、放っておくとあっという間に周りを侵食します。なので、広がり過ぎないように定期的に除草剤のような薬品で竹を枯らします。その竹はどうなるか?当然処分されます。処分されるならまだ良い方で、たいていはその場に放置されます。せっかく生まれた命がこれではただの邪魔者扱いです。少しでも役に立たせたい…そんな思いからキャンドルにしようと考え付いたみたいです。

「みたい」というのは私はその発端を知らないからです。それもそのはず、キャンドルナイトは確認できる範囲だけで2009年でも行われています。10年以上続けている伝統的なイベントなんですね。

 

話がそれました。つまりキャンドルに用いる「竹」は処分される竹を少しでも役に立つ形として活用したものなのです。では「ロウソク」は?こちらもただのロウソクではありません。

キャンドルナイトで用いる「ロウソク」はすでに一度以上使用済みで、捨てられるものを再利用したものです。主に結婚式場で使われ、捨てる予定のものをいただいています。いただいた時点では点火することができないため、エコアで一度溶かし直し、再びロウソクとして使える形に加工しています。キャンドルナイトの事前の準備はこの作業がほとんどです。

さらに、毎年新しいものを追加するわけではなく、完全に再利用できなくなる状態になるまで毎年繰り返し使い回すようにしています。これに関しては「竹」も同様です。そのため、結局一夜しか使わずそのまま捨てるのではないかと思われるのですが、実際には一回の開催で出るゴミは最小限に抑えられています。

 

これで質問には答えられたと思います。

キャンドルナイトめちゃめちゃ環境に配慮したイベントです。

本当はこれがちゃんと来場者に伝わらないといけないと思うのですが、現在模索中です。

 

 

「そもそも何のためにやってるの」

これに対しては上記の質問でほとんど答えたつもりです。

すなわち、キャンドルナイト資源の再利用(リサイクル)の可能性をみなさんに訴える環境啓蒙活動です。

ただ私自身、説教じみた語調で環境についての考えを押し付けるのは好みではありません。(特に、思い出したかのようにやたら急にSDGsやらを語る最近の流れはあまり肌に合いません)

 

できる限り”楽しめる形”で皆さんに環境問題に少しでも触れて欲しい。

そのために「イルミネーション」、そして後述の通り他のサークルの方々に協力していただく形を取ることで、啓蒙を目的とするとは言え、かなりマイルドにすることを可能にしています。(マイルドにし過ぎてちゃんと伝わっていない面もありますが…)

 

正直、今のキャンドルナイトの形ではこういう側面が伝わりにくいと思っています。私としてはコンセプト自体は素晴らしいものだと思っているので、今回をきっかけに少しずつ変えていき、キャンドルナイトをより意義あるものにしていきたいと思っています。

 

「キャンドル並べるだけですか?」

それだけなら博多駅に行った方がもっと良いもの見られます。

すでに少し触れましたが、キャンドルナイトでは毎年他のサークルの方々の協力を得て、用意したステージでパフォーマンスをしていただいています。

例年はオープニングとしてお笑いサークル「WARABEE」、次いでアカペラサークル「HarmoQ」、マンドリンサークル、アコギサークル「unplugged」、カフェサークル「嚶鳴珈琲館」などに参加していただいています。

この方々のおかげで、言葉に上手く表せないですが、キャンドルナイトはそこらでは味わえないほど良い雰囲気が漂っています。

 

 

 

準備段階を含めるともう少し語ることもできますが、この記事ではこのぐらいにしておきます。まずは本物を見てください。きっと良いものが見られると思います。

 

2021年、今年もいろいろありました。

学部1年生、2年生のみなさん。ようやく大学にちゃんと通えるようになってきたものの、せっかく大学に入学できたのにやるせないことばかりだったと思います。

私はしがない学生でしかないですが、パンデミック前の大学を肌で感じた立場だからこそ、大学にもちゃんと良いところあるんだよということをキャンドルナイトを通じて伝えたい。

少しでも、みなさんの大学生活に彩りを与えられたらと思います。

 

いろいろあった年だからこそ、最後ぐらい、スローでムーディな空間で過ごしませんか。エコア一同、しっかり準備してお待ちしてます。

(たぶんクッソ寒いので、防寒具完全装備でね!!!!)

 

サークル長・なっしー

今年のエコア勧誘戦略(新歓情報載せてますえ)

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【サークル説明会情報】

学祭実行委員新歓(オンライン):環境局として参加。詳しくは下記ツイート、またはエコア公式Twitter、LINEOCにて。
12(月),14(水),21(水)20:00〜

https://twitter.com/kyudaisai/status/1379297882465992706?s=20

合同新歓(オンライン):真面目系7団体でやります。こちらもTwitter、LINEOCにて。
17(土),18(日),24(土),25(日)20:00〜

文化部新歓(対面):センター2号館にて。まだ確定してません。
19(月),21(水)18:00〜

ゴミ拾い新歓:活動ついでに勧誘しようぜ。九大学研都市駅周船寺駅付近にて。こちらも下記ツイート、またはTwitter、LINEOCで。
17(土),24(土),5/1(土)14:00〜16:00

 https://twitter.com/kyudai_ecoa/status/1380799543512461313?s=20

 

(以下、雑文が続きます)


どうも、サークル長のなっしーです。

4月、学校や会社界では新年度を迎えました。皆さま、明けましておめでとうございます。

ただ今エコアは何をしているのかと言うと、そうです、「勧誘」シーズン真っ只中です。昨年、新入部員が「0人」という大敗に帰したしたわが軍ですが、失敗は成功の母、今年は一味も二味も違う戦略を企てております。

 

環境サークルEcoaの欠点は何かと言うと、ずばり「知名度」です。

ぶっちゃけまず「名前」が表に出ないと、存在が認知されないまま卒業されちゃうわけです。さらに、昨年は唯一の頼みの綱である「掲示板」が完全遠隔授業のために機能を停止させられたことで、結局エコアは新入生にほぼ日の目を見せないまま1年を過ごしたわけです。同じような思いをされた学生団体は多いのではないでしょうか。

 

そこで、知名度を上げるには「露出」を多くしなければならない!ならば多くしてあげようではないか!例年2,3回の新入生向けイベントを、はいドーン、「「12回」」

短絡的過ぎるようにも見えますが、底辺のあがきとはそういうものです。エコア単独の説明会は1~2回で、他は他団体との合同新歓となっており、それにより広い領域での広報が可能になっております。(主催していただいた団体様ホント感謝します。)

さらに、ただ話をする説明会だけではつまらないと、「活動×新歓」のコンセプトにおける新たな試み「ゴミ拾い新歓」も開催するという抜かりなさ。新入生向けであることをあえて前面に出さないことで、在校生(特に新2年生)に向けてもアピールします。

 

今年は非常に力を入れております。ただ、それなりにサークル長の負担も大きくなります、なんせこれらほとんどの活動に参加するサークル員は、今のところ私一人になることが多くなりそうだからです。みんな他の団体の活動でイソガシインダネー…シカタナイネー…

 

新入生や在校生がこのブログを読んでいるかどうかは分かりませんが、環境サークルEcoaは環境を愛する学生を熱烈歓迎いたします。ブログだから本音書きますが、マジで入って欲しいです、寂しいです、存続ヤバいわよ、みんな入ろうねぇぇぇッッ!!!

 

サークル長・なっしー

 

 

おまけ【環境サークルEcoaへの入り方】
①エコアのメールかTwitterのDMで「入りたい」と言えばOK
Mail:ecoamail@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/kyudai_ecoa

②誰でも参加OK活動に参加して、直接サークル員に伝える
誰でも参加OK活動は随時LINEオープンチャットかTwitterにてお知らせします。

↓エコアのLINEオープンチャット(新歓、活動情報発信してます。当サークルに興味ある方はとりあえずここ入っとき)

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ecocon交流会へ参加!

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どうも、サークル長のなっしーです。

 

3月13日(土)の19時より、オンラインで行われた「ecocon交流会」へ参加してきました!(またもや1人で)

先日行われた「ecocon2020」から続く形のイベントになっており、参加者も見覚えある顔が並んでおりました。(ecocon2020に参加していなくても、今回の交流会に参加することはできる形になっています。)

「ecocon2020」の活動に関しては、以下の記事にて報告しております。

ぜひご覧ください。

ecoa.hatenablog.com

 先に参加した感想を述べますと、めちゃくちゃ楽しかったです。

県外(ましてや関東)の大学の環境サークルの方々と交流できる機会もめったにないですし、今の時期は新歓やサークル員同士の交流など悩みが多いこともあり、それに関する貴重な意見もいただけて、非常に有意義な時間となりました。

2時間では全然足りないくらいです。

 

具体的にどういった内容だったかというと、前回のようなワークショップなどは無く、あくまで「交流会」がメイン。

テーマごとに部屋を分け、自由に入って思う存分議論を交わすことのできるシンプルだけれども充実した内容のイベントです。1時間経ったら部屋を変えるシステム、すなわち2時間の交流会通して2つの部屋に入って交流することができました。

部屋のテーマは全部で4つ。

 

・コロナ禍における団体の課題

・コロナ禍における交流の実現

・現在、関心のある環境テーマ

・自由部屋(地元トーク、就職、趣味…などなど)

上2つはコロナ禍で生じた悩みを皆に投げかけ、それに対して各団体の取り組みの話を聞くことで参考を得ることができる部屋になっていました。私自身、コロナ禍における活動の悩みは色々あったので、思う存分質問を投げかけさせていただきました。

 

「関心のある環境テーマ」には僕は参加できなかったのですが、「レジ袋有料化」や「気候変動」など、ホットな議題で白熱した議論を交わしていたようです。

 

私は2回目の交流では「自由部屋」に入らせていただきました。(素直に他の環境サークルの方々と気楽にお話ししてみたかったので…)各々の趣味や最近の出来事などで盛り上がり、笑い多き交流ができました。

そのままお気楽に終わるかと思いきや、「代表者としての立場」についての質問が投げられたことで、少し真面目なお話もできました。私もこの「エコア」のサークル長として、ありのままの意見を言わせていただきました。

 

と、こんな感じで、交流会では全体通して和気あいあいとした雰囲気の中、内容の濃い議論と意見を交わすことができました。

ここで一つ、私が交流会の中で最も感銘を受けた話を述べて終わりたいと思います。

 

昨年度、新入生がなんと30人以上入ったサークルの新歓担当の方(ここでは「Iさん」とします)と話ができ、どういった新歓を行ったのか、今年の参考にすべく聞いてみました。

Iさんは「自分らのサークルのことだけでなく、あの時期、あの状況の中、本当に新入生に必要なことは何かを考えて提供するように努めた」と語ります。昨年4月、日本で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始め、あらゆる人が一度は混乱に陥った状況でした。「夏には収まる」という希望も持ちながら、「いつまで続くのか」という途方のない思いにも駆られ、先が全く見通せない精神状態に陥る人も少なくなかったと思います。私もその一人でした。そんな中、Iさんらのサークルは「今年度は環境サークルとしての活動はほぼできないだろう」と正直に認め、新入生にも伝えたそうです。「活動がなくても、サークルにいて大丈夫だ」と。

その分、別の切り口から新入生を募ろうと様々な案を出した結果、「環境」に縛らず「環境」に関心の薄い人も含めて広く呼び掛けるよう、幾層にも重ねた広報を行ったとのこと。1つに、サークルのことはひとまず置き、大学の講義や大学生の生活など、新入生にとって役立つ情報を積極的に発信する。2つに、サークルを「人間関係が構築できる場」としてアピールする。3つに、コロナ禍だからこそ、新入生も一緒に「新しい企画」を立ち上げられることを伝える。このようにすることで、「大学のことを知りたい人」、「人間関係を構築したい人」、「新しい企画を立ち上げるのに興味がある人」、その上で「自分らのサークルの活動に興味を持った人」と、広い範囲で新入生を募ることができる。サークルに入ってもらい、しばらく過ごして慣れてもらってから、本来の「環境」に関わる活動を経験してもらう…そのような勧誘の手法もあるのだと感心しました。

そして何より、この洗練された計画をあの昨年4月に発案して実行できたことに、驚きを隠せません。いかなる状況でも冷静になり、先を見通せていたからこそ、このような行動が取れたとした考えられない。当時の私には、間違いなくできなかったと思います。

だからこそ、今この時期にこの話を聞けたことは、大変ありがたいことだと感じています。幸か不幸か、福岡の感染状況は昨年4月と大差ありません。

この交流会で学んだことを、今年度の活動に存分に活かしていきたいと思います。

 

最後に改めて、このご時世に貴重な機会をつくっていただいたecoconスタッフの皆様には、心より感謝を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました!

 

サークル長・なっしー

「スプーン有料化」はどこにも書かれていないー「プラスチック資源循環促進法案」読んでみた

こんにちは、環境サークルEcoaサークル長のなっしーです。

 

先日3月9日、政府がプラスチックゴミの排出削減やリサイクル強化を進めるための新法案「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案(プラスチック資源循環促進法案)」を閣議決定しました。

 

この記事では、「プラスチック資源循環促進法案」とは何かを、それに関連する筆者の見解を加えながら述べていこうと思います。

法案の概要は以下の環境省のHPより見られます。ご参照ください。(記事で取り上げる案文なども添付資料より閲覧できます。)

www.env.go.jp

この法案の基本方針として、以下の3つが挙げられています。

・プラスチック廃棄物の排出の抑制、再資源化に資する環境配慮設計

・ワンウェイプラスチックの使用の合理化

・プラスチック廃棄物の分別収集、自主回収、再資源化 等

 

要は、プラスチックの排出削減やそのリサイクルの強化を、単なる呼びかけではなく正式に法律として制定する試みということですね。

政府がより直接的にプラスチック問題に取り組む姿勢を示しただけでも、この閣議決定は大きな意義があると考えられます。

 

一時はTwitterのトレンドにも挙がるなど、広範囲に注目を浴びた法案であるように見えましたが、それに対する批判が多く見受けらます。

世間の声を一通り調べてみたのですが、皆さん怒り心頭のご様子。この法案に対する賛同の声はほぼ皆無という状況です。

 

その要因はご存じの方も多いように、「スプーン有料化」というワード。

ネット記事ではその見出しにこの言葉が記載され、あたかも既に決まっているような喧噪で批判する方々も見受けられました。

 

まだ決められたことではありません。「スプーン有料化」は検討に過ぎません。それを規定するための法律すらまだ法案の段階です。

ただ、要綱、案文に書かれていない「スプーン有料化」が新聞や記事で取り上げられたのは、小泉進次郎環境相が3月9日に行った記者会見の中での発言が根拠となっていると考えられます。以下の動画の2分あたりで、そのことについて言及されています。

会見の中で小泉環境相は「コンビニなどで提供されている使い捨てプラスチックとされるスプーン、フォークなどが無料、無条件で配られることはなくなると考えている」という旨の発言をしています。(ネット記事ではこの部分を切り抜いて書いているものが多いですね。)この発言の直後に、「詳細は法案が成立してから決めていく」と加えています。

具体的な施策は定かではありませんが、少なくともこの法案は使い捨てプラスチックの提供体制の見直し、及びその代替素材の検討を方針としています。「有料化」と断定するにはまだ早いでしょう。

 

では、使い捨てプラスチックとして、なぜ「スプーン、フォーク、ストロー」を削減対象に挙げたのか?その根拠は、法案の案文の中に見られます。

案文第四条に「事業者及び消費者の責務」として「事業者及び消費者は、プラスチック使用製品をなるべく長期間使用すること、プラスチック使用製品の過剰な使用を抑制すること等のプラスチック使用製品の使用の合理化」により削減に努めることと記載があります。

「長時間使用」しない、かつ「過剰な使用」が見受けられる使い捨てプラスチックとして、無料提供されるスプーン、フォーク、ストローを削減対象として考慮していると考えられます。

「より排出量の大きい食品トレーは後回しにするのか」という意見も見られましたが、食品トレーなどの保存器具は製造、流通、陳列などを加味して「長期間使用」できる製品に該当するのではないかと筆者は推測しています。この法案はまだ、食品トレーなどの基盤性の高い製品まで規制できる効力を持たないと判断したのではないですかね。

 

そもそもの話をすると、この法案で述べられているのは使い捨てプラスチックの有料化に関する事項のみではありません。

案文の第三十一条から第三十八条は「市町村の分別収集及び再商品化」、第三十九条から第四十三条は「製造事業者等による自主回収及び再資源化」、第四十四条から第五十三条は「排出事業者による排出の抑制及び再資源化等」について述べられています。

つまり、この法案は「リユース」「リサイクル」についての規定が大部分を占めています。今までは推進活動などの協力を呼び掛ける行為しか行えなかった「3R(4R)」を、法律によって強化できるのは大きな意義があると見て良いでしょう。

 

さらに、この法案はプラスチック廃棄、およびその再資源化において、柔軟な自由度を持たせたものであることが案文から分かります。

第四十四条に「プラスチック使用製品産業廃棄物等の排出事業者の判断の基準」として、「プラスチック使用製品産業廃棄物等の排出の抑制及び再資源化等の状況、(中略)技術水準その他の事情を勘案して定めるものとし、これらの事情の変動に応じて必要な改定をする」との記載があります。

プラスチック廃棄物削減の対象は限定的ではなく、「状況」、「技術水準」に応じて「必要な改定をする」としています。国際的な潮流や、新たな技術革新にも対応して施策を取ることが出来るという点では、この法案は評価に値すると筆者は捉えています。

 

このように、「プラスチック資源循環促進法案」は「スプーン有料化」という側面のみから善し悪しを判断するには早計であるものだと筆者は考えています。

この法案は今月国会で審議され、成立すれば来月4月には施行される見通しです。

私たちは今後の動向に注目しつつ、感情に任せず慎重に意見を交わすべきだと思われます。

 

サークル長・なっしー

学祭での食器の扱いと感染症

今日、新歓や九大祭(学祭)についてのミーティングを行った。

九大祭はまだ半年以上先の話ではあるが、先駆けて話し合う課題は多い。

 

特に、昨今の社会状況に伴う「エコ容器」に関わる感染症対策がその多くを占める。例年、九大祭では1度使用した後も繰り返し利用できる「エコ容器」を食器として取り入れている。その目的はもちろんゴミの排出量を減らすため。

しかし、感染症はその信念を揺るがす。食器は人の唾液など感染の要因が多くつまった、いわば「リスクの塊」とも言えるもの。それだけに取り扱いには細心の注意が要される。

 

ただ、その直接的な対処をエコアだけが請け負うと、今度は当サークル員の感染リスクが高まる。全てを自分たちで対処することも、また危険を伴う。

やはり、九大祭参加者全員の協力が必須の課題であろう。しかし、協力を要請する出店者に全幅の信頼を寄せることは難しい。(信用できないわけじゃないのよ…)

 

「直接の対応」と「他者への協力」。

この2つの均衡を程よく取った対策を考える必要がありそう。

まだ時間はある、慎重に話し合いを重ねていきたい。

 

サークル長・なっしー

温暖化が大雪を呼ぶ?

こんにちは、サークル長・なっしーです。

 

先日、猛烈な低気圧により、福岡でもめずらしく吹雪が舞い踊りました。

興奮してベランダの雪ドカ食いしましたね、おいしかったです。

(雪の核はホコリや花粉なので食べるのは非推奨、体も冷えるからね)

 

吹き荒れる雪を窓から見ていたら、ふと、「地球温暖化」が頭をよぎりました。

地球の平均気温は上昇し続けているにも関わらず、東北や北陸の積雪は年々増えているらしい。気温が上がれば雪もできにくくなるんじゃない。

これは何なんだろうねと、少し調べてみました。

 

調べてみたところ、昨年の新潟の歴史的積雪は日本海の水温上昇が関係しているとのこと。以下の記事によると、「日本海の海面水温が平年より1~2度高いために水蒸気が増えた」らしい。(詳細な要因はまだ研究途上)

www.sankei.com

水蒸気量が増えたから雪も増えた。単純ですね。

 

ただ、より広い視野で見てみると、どこでも雪が増えるとは限らないらしい。

むしろこのまま温暖化が進めば、雪が降らなくなる地域も出るんじゃないかと予測されているとか。

以下の記事を参考にさせてもらいましょう。

gyoppy.yahoo.co.jp

地球温暖化が進めば初冬の気温も上がり、「場所によっては、1月に入っても気温が0℃を下回らなくなり、ほとんど雪が降らなくなる可能性が」あると。

積雪の多い場所でも、「『日本の気候変動2020』(2020年12月 文部科学省 気象庁)によると、東日本の日本海側は、年間の最深積雪が20世紀末の2割程度に」なっているとな。

増して西日本は…いずれは雪降らなくなるでしょうね。

 

雪がよく降ることの希少価値がどんどん高まりますね。

「雪が降る」こと自体を観光資源にする未来すら見えるようです。

 

改めて地球温暖化の影響のデカさに驚きです。

福岡で雪が食べられなくなるうちにドカ食いしておこうと思います。

ではでは。

 

サークル長・なっしー

ecocon2020へ単騎参加

どうも、サークル長・なっしーです。

 

先日、2月16日(月)にオンラインで行われた「ecocon(全国大学生環境活動コンテスト)2020」に参加してきました。

タイトルにもある通り、サークル長1人で参加してきました…

(呼び掛けたんだけどな、パッションが足りなかったか…)

イベントの概要は以下のリンクよりご確認ください。

www.ecocon.info

サークルに送られた招待のメールで初めてこのイベントの存在を知ったのですが、

2003年より毎年開催されており、昨年の「ecocon2019」は全国の大学から15の団体が参加したという、歴史ある大きなイベントだと驚き。

 

例年は各団体の活動の発表の場として開かれるらしいのですが、

今年は感染症の影響もあり、主に講演会とワークショップが行われました。

 

このワークショップがまぁ…ハードだった。(楽しかったです)

 

班で話し合い「コロナ禍における環境イベントの企画書」を作成するという内容。

参加者の中からランダムで4~5人班を組み(もちろん初対面)、

90分でアイデアを出し、企画書スライドを作成し、プレゼンできる状態にして、

さらにプレゼンでは質疑応答、社会人の方の講評もあるという内容の濃さ。

ただ、このご時世においても貴重な機会を設けていただいたスタッフの皆様には

感謝しかありません。

(社会情勢に応じて、イベント間近に全面遠隔に切り替えたのも英断。)

 

他県の環境団体の方々と大いに交流でき、多くの学びを得られ、

非常に有意義な時間となりました!

イベントスタッフの方々には、重ねてお礼を申し上げます。

 

サークル長・なっしー